花、めでたく咲きたりけり
2009.04.14
ことしは、桜が咲いてから気温が低い日が続いたため長く楽しむことができました。
「ここぞ!」とばかり、友人を集めて花見に出かけ、よく食べよく飲みました。
新宿御苑、新宿中央公園、四ツ谷付近の上智大学、靖国神社、千鳥ヶ淵、高輪プリンスとすべてみてきました。このきれいな時期がすぐに終わると悲しくなるものです・・・。
高校時代に国語の先生にたたきこまれたせいか、この時期、宇治拾遺物語の「田舎の児 桜の散るを見て泣く事」を思い出します。
桜が非常にきれいに咲き誇るとき、強い風が吹いていました。それをみて子供が泣いているのです。子供が泣いている姿をみた僧は、「さくらが散っているのをみて悲しんでいるのか・・・」と感慨深く思い、慰めたところ、子供は「父親の畑の麦の花が散って、実がつかなくなるのが悲しいのです。」と話すのです。
子供が麦のことを考えていたのがおもしろいことろですが、人の価値観は違うものだとも考えさせられるお話でした。
この桜の時期、短いようですが私のとっては花見を口実にいろんな人達と同じ時間を楽しむことができました。誘ってもらっても、行けないほど会があり、来年はもっと楽しもうと思います。