アウトレットモール

2009.02.04

先日、沖縄出張へ行ってきました。その空いた時間に空港近くのアウトレットモールへ行くことに。

アウトレットショップとは、メーカーや専門店が自社の売れ残り品や規格外品を格安で販売する店のことで、約2,3年前に発売されたものや、商品開発時に作成したサンプルなどがあります。

沖縄は最高気温22度と気候もよく、お買い物日和でした。

さて、このアウトレットモール。100年に1度、未曾有の不況(今年何度この言葉を目にするか・・・)下にあって好調なもののひとつです。SMBCコンサルティングが発表したヒット番付によると、東の大関です。ここを参考

特に、三井アウトレットパーク入間は周辺が大渋滞になるほど盛況で話題となりました。渋滞を攻略するサイトまで多くあり、その人気が検索サイトでヒットする件数でもみてとれます。

広い敷地を回って、自分が納得できるものを探して、それをお手ごろ価格で手に入れられます。自己表現欲求を満たしてくれるうえ、安い。不況時に典型的な傾向ですが、いろんな工夫もされています。

アウトレットモールの中でも、御殿場プレミアムアウトレットや三井アウトレットパーク入間はその広さに驚かされますが、拡大増殖してきました。御殿場はオープン当時、今の敷地の半分くらいだったような気がします。つまり、次は何の店がでるか期待感を持たせる演出をしています。

また、有名なブランドは隅のところに配置されています。御殿場では、ナイキ、アディダス、プーマは並んで配置されていません。これらの商品を見ようとすれば、少し歩く必要があります。歩いている間に別の店を見てみるなど、全体的に人が偏らないようにしています。

このように、いろんな店の配置を工夫することで、人の循環を促し購買に結びつけようとしています。もちろん、疲れたときのためにベンチもたくさん用意されていますね。

家族で買い物というと、「お父さんは専属運転手。お母さんと娘は張り切ってぐるぐる回って買いあさり」という光景を目にしますが、お父さん世代にとって興味のある店舗も入っており、それぞれ違った楽しみ方をしてもらおうという工夫があります。

御殿場には、カメラのニコン、入間には音響機器のBoseがあり、男性も行ってみたい衝動に駆られてしまいます。

消費者だけにメリットがあるように思われがちですが、実は高級ブランド側にもメリットがあります。東京銀座で売るものは、やはり価格を高く設定し、アウトレットでは低く設定されています。

アウトレット店は、東京の中心部より離れたところに位置しています。御殿場と銀座の地域によって価格を変える地理的プライシングで、ブランドの価値、内的参照価格を落とすことなく、販売できます。(御殿場までの交通費、時間、労力のコスト = 取引コストを考えればわかると思います。)

アウトレットは創意工夫で消費者とブランドのよい橋渡しとなっています。

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