iGoogle
2008.10.27
私の朝は、iGoogleで始まります。
iGoogleはとても便利で、自分の好きなニュース、スポーツ、気象情報、IT関連情報など(ガジェットと呼ばれる)を好きなように配置して、情報を得ることができます。
GoogleのWEBサービス、カレンダーやドキュメント、メモ、メールなども配置でき、まるで自分専用のグループウェアです(といっても使用者は私一人しかいませんが)。
今では遠く海の向こうに住んでいる仲間との連絡も、Google。予定を忘れないためケータイにメールで知らせてくれるリマインダーもGoogle。とても重宝しています。
しかし、このGoogleという会社。いまでは大きな収益を上げている企業として注目を集めていますが、その昔はまったく収益がでなかった会社であったことをご存知でしょうか?Googleは創業当時、検索システムではなく、ホームページの重要性や信頼性を計測するために(現在はPageRankと呼ばれる)、リンクの解析(この操作をするプログラムはクローラと呼ばれています)をしていました。
その当時、私も経験がありますが、検索ページは結果が表示されるのに時間がかかり、その結果、表示されるページはまったく使い物にならないことがよくありました。自分にとって重要なページを探すのは一苦労だったのです。Googleはそこに目をつけ、検索サービスを開始しました。が、お金がなかったため、遅いPCをたくさん並べて処理を分担させる負荷分散システムを組み上げました。これはGoogleとスタンフォード大の保有する特許として有名です。
しかし、検索サービスのOEM提供だけでは収益を得ることはできず、ベンチャーキャピタルからきついことも言われたようです。出て行くお金は大きく、入ってくるお金は小さい。非常に厳しかったようです。
この状況も、あるホームページの広告サービスを徹底的に模倣して(徹底的にパクる、どこかではTTPと呼んでいるそうです)、改善することにより収益を上げることに成功しました。
現在では、研究者集団の大企業として大成功を収めたのですが、そこでは飽き足らず、図書館所蔵の全書籍のデータ化などまだまだどんなことをやってくれるか、非常に楽しみです。
ただの学術的研究にとどまらず、社会に貢献する意志をもち、それを実現する・・・。研究者を目指していた私にとって、目標となる存在でもあります。