どっちの都合?
2008.05.01
ソフトウェアは使っていただく人がいるから開発するものだと思います。まあ、趣味で開発している人だってごまんと居ることでしょうが・・・。
使う人の気持ちになって開発する事を心がけてはいるものの、開発するベースのシステムの仕様により、どうしても許せないけどやむを得ず泣くときもあるものです。
私がFileMaker 9において特に悩んでいるのは、テキストが入力出来る状態のカスタムダイアログ。これの OK ボタンの位置なんですよ。
同じソフト内であれば、なるべく感覚的にわかりやすくするように同じような仕様(動作・配置など)に統一したいと考えるでしょう。
私的には、ダイアログはデフォルトで押せちゃうボタンの位置はキャンセルにしたいのです。
誤ってEnterキーを押しても再度確認して実行出来るための配慮です。
しかしFileMakerのカスタムダイアログはデフォルトの位置にあるため、入力した値をろくに確認していなくても確定させてしまう危険性も孕んでいるのです。
もともとユーザーインターフェースには定評があるソフトだけに、惜しいところです。
でもこれが ”仕様” というやつなんですね。
ついでにいえば、ダイアログボックス内でのIMEの制御が指定できず、数値を打つのにもIMEがONになっていることもしばしあり、もう少し見直してほしい点の一つでもあります。
それでも ”仕様” なんです。
言ったことと違う動作であれば不具合になりますが、何も決まっていないことは仕様。それが使い手にとって納得しない動作でも。実にドライですね。
でも、こんな問題でも減らすことは出来るんです。
それは、使い手と開発側がお互い真剣に話し合うこと。コミュニケーションの場を沢山持つことです。
どちらかに少しでもおんぶに抱っこ的な甘えがあると、必ずトラブルは発生します。
また、他の良い運用方法があるのにも見失う事もあるでしょう。
どっちの都合?となる前に、他に何か良いアイディアは?と考えるとお互いに幸せになると思います。決して問題点を放置するという意味ではありません。人間同様ソフトウェアも良いところを伸ばして、より生産性の高い次元を目指しつつ使いづらい部分をフォローするという精神が、双方を幸せにすると思うのです。
貶すのは簡単です。でも、成長させるのもまた簡単だったのです。