やっと表明しましたか・・・
2011.11.11
野田総理、やっとTPP交渉参加表明をしました。
1日ずらしてもあまり意味がないことはみんな知っていましたよ。
TPPを強く推進するアメリカですが、本国ではオバマ大統領の選挙対策と言われています。
実際、「TPPは雇用対策だ」と言っており、ホントのところどうしたいのかよくわかりません。
雇用対策なので、アメリカの都合のいいことを言ってくるでしょう。
しかし、それを「はい、わかりました」と素直に受け入れるわけにはいきませんので、交渉は難航すると思います。比較的仲の良い数カ国が連携するEUでさえ合意をとるのに四苦八苦しているわけですから、TPP交渉がすんなりいくようには思えませんし、決裂することもあり得ます。
日本はオーストラリアとEPA交渉中ですし、日中韓で貿易協定を結ぼうとしているので、TPPは事実上、アメリカFTAと同じです。交渉決裂すれば、アメリカとFTA交渉をすればいいのです。しかし、アメリカとFTA交渉はしないでしょう。TPPのように他の国が味方になることはないので、もっと悪い結果が出ると想像できます。
だから、交渉に参加することは問題ないと思います。
来年はアメリカ大統領選挙で、選挙対策としてのTPPがうまく機能しないなら、アメリカから手を引くこともあるかもしれません。
それに、国内でも選挙対策みたいな集会が数多くあるように見えてなりません。
結局のところ、海を挟んでの自己PR合戦で終わらないようにしてもらいたいと思います。