オールウェザー

2010.02.04

日本の競馬場は、芝とダート(砂)の二種類のコースがあります。

芝コースは高速のタイムが出やすく見た目も鮮やかです。しかし続けて使用していると芝がはがれ、表面が掘れて競走馬が故障する原因になります。また、修復にかかる維持費が高額です。

ダートコースは競走馬の脚部への負担が低く、またコースの修復が容易です。しかし雨が降ると水溜まりが起こり、ひどいときは田んぼのようになるときもあります。

この両コースの短所を克服するのがオールウェザーコース(全天候型馬場)です。
オールウェザーコースを両コースと比較した場合、
1.コース修復が容易(表面をならすだけ)
2.クッション性が高い(競走馬の脚部への負担が低い)
3.水はけが良い(水溜まりが起きにくい)
4.砂埃の発生が少ない
といった大きなメリットがあります。

ちなみに、日本ではよくポリトラックコースと呼ばれています。ポリトラックとは、ポリエステル、ポリウレタン、ワックス、電線廃材などを混合してつくられた素材で、日本ではこれを使用したコースがトレーニングセンター等に導入されています。現時点でポリトラックは、オールウェザーコースとして運用される素材の種類として最も先進的であるといわれています。

世界的にオールウェザーコースに切り替える競馬場は増えてきています。
ドバイワールドカップが開催されるメイダン競馬場もオールウェザーコースです。

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