リーマン予想 – Riemann Hypothesis
2009.11.16
昨日、NHKスペシャルで特集されたものです。
リーマン予想は、100万ドルの賞金が懸けられている数学の未解決問題です。
素数のお話です。
<注意>
私は単に理科数学に興味が強いだけの文系人間です。
詳しいことは説明できないのでご了承下さい。
素数は、”19, 23, 29, 31・・・”、というように”1″かその値でしか割り切ることのできない数のことです。で、1から順番に数えて素数を辿っていった場合、素数の出現頻度(素数分布)は不規則であると思われていたのですが、ある関数を利用して考えると一定の規則が存在する可能性(リーマン予想)が指摘されました。現在の最先端の演算装置を利用して解析した範囲ではリーマン予想に反例は無いそうです。
150年前に提起されたテーマですが、現在までに証明できた人はいません。
というか、ほとんど進歩さえ無いそうです。
余談ですが、リーマン予想の謎が明らかになると現代の暗号化技術は無価値になってしまいます。なぜなら、暗号アルゴリズムの構成が素数の性質と密接に関係しているからです。このことは「リーマンクライシス」と呼ばれていて、「リーマンショック」など比較にならないほどの危機だそうです。ほんとうに大変ですが、宇宙の真理の解明に近づくとのことなので我慢するしかありません。
素数がわかれば数がわかり、数がわかれば宇宙がわかり、宇宙がわかれば生命がわかり、生命がわかればこころがわかるそうです。
すさまじい。
番組の最後でリーマン予想の証明が提出されていましたが、この証明が「正しい」と判定されるには世界中の学者の幾度にも及ぶ実証に耐えなければならず、それは最低で2年の期間を要すると締めくくられていました。